店員さんが持ってきてくれたタオルで一応体をふいて、店員さんにお詫びしろとか言うわけないし、普通にご飯を食べ終えて、砂浜へ行った。
『このへんでいいか』
真人さんがパラソルとかを手際よく組み立てる。
『俺真人みたいなしっかりした大人に成りたいな』
『同い年だろ』
真人さんが用意している姿を見て、しんみりと言う竜さんに、真人は苦笑。
でも確かに、真人さんにはなんか、男が憧れる男、的な部分があるから納得。
「真人さんって大学でも男性に頼られたりしてます?」
『あ〜それもあるけど、無駄に後輩の女の子からモテモテで腹立つんだよね』
何気なく一さんに聞いたら、新情報を入手してしまった。
後輩ちゃんかぁ…。
分かる気がする…。
『余計なこと言うなよっっ!』
聞こえていたらしく、珍しく焦る真人はなんだか新鮮で面白かった。



