4人の嵐



店員さんが持ってきてくれたタオルで一応体をふいて、店員さんにお詫びしろとか言うわけないし、普通にご飯を食べ終えて、砂浜へ行った。





『このへんでいいか』



真人さんがパラソルとかを手際よく組み立てる。





『俺真人みたいなしっかりした大人に成りたいな』

『同い年だろ』



真人さんが用意している姿を見て、しんみりと言う竜さんに、真人は苦笑。



でも確かに、真人さんにはなんか、男が憧れる男、的な部分があるから納得。




「真人さんって大学でも男性に頼られたりしてます?」

『あ〜それもあるけど、無駄に後輩の女の子からモテモテで腹立つんだよね』



何気なく一さんに聞いたら、新情報を入手してしまった。



後輩ちゃんかぁ…。
分かる気がする…。


『余計なこと言うなよっっ!』



聞こえていたらしく、珍しく焦る真人はなんだか新鮮で面白かった。