私はフリーズ。
これはどういう反応の仕方が正しいんだろうか。
『竜、お前はもうちょっと言葉を選べ。その子困ってるだろ』
助け船をだしてくれたのは、落ち着いた雰囲気をまとっていて、頼れそうな感じの人。
『ぶーっ、真人だって良い案だって思ってるくせに』
ぶーっ、だって!
本当可愛いなぁ。
真人と呼ばれた落ち着いてる雰囲気の人も、そりゃまぁ、とか呟いてる。
『永樹もっ、一だってそう思うだろっ?』
『ん、良いと思う。てか水分…』
『俺も大賛成っ!
でもその子にちゃんと説明してあげようよ』
水分を欲している人は、ゆる〜い空気をかもしだしている。
ぼーっとしてそう。
最後の人は明るそうで、ムードメーカーっぽい。
でもちゃんとまともな意見を言ってくれる。
『じゃあ説明するから良く聞いてね。
俺等は20歳の大学生なんだけどバスケが大好きであそこ無料だしよく練習するんだけど――』
私の手を引っ張った人が、説明した内容はこう。
あそこは8時半までしか使えない、でももっとバスケがしたい。
だから8時半過ぎてもバスケしてると係員さんが怒りにくる。
怒られるのはやだけどバスケがしたい。
だからギリギリまでいつもやる。するとやっぱり怒られて追い掛けられるから…
「私の家に逃げ込ませて欲しい…と…」