4人の嵐




『この焼きそばうんまい』


念願のご飯にありつけて幸せそうな永樹さん。


頬張る姿は子供みたいで可愛いのに。





なんてぼーっと永樹さん見ていたら…………



『あっ!』


「へ?」




バッチャーッン!






「…………」




一瞬静まる店内。





「……冷たっ!」


なんと水を運んできた店員さんが、つまずいて、

それが見事私にかかっちゃった


ってわけ。







『も、もうしわけありませんっ!』


急いでタオルをとりにいく店員さん。




別に水着だから、透けちゃってキャアとかはないからいいんだけど。




氷が冷たすぎるっ!




『大丈夫那子ちゃんっ!?』


「あ、はいっ」



隣に座っていた竜さんが、氷を取り払うのを手伝ってくれる。




『あ、これも』


「わっ」


『へっ?…あ!ごめんっっ!』




竜さんがとってくれようとしたのは胸元の氷。




気付いて慌てて手をどける竜さん。






『あ…あの…なんか………ごめん』




そんな反応されたらこっちも照れるっっ!


「い、いえ…」





『俺ならむしろそれを良いことにに触るね』


ちょっぴり気まずい空気が流れてるっていうのに、平気で変態発言する永樹さん。



「口縫いますよ」



『あはは、冗談だって』




絶対冗談じゃないっっ!!