『この焼きそばうんまい』
念願のご飯にありつけて幸せそうな永樹さん。
頬張る姿は子供みたいで可愛いのに。
なんてぼーっと永樹さん見ていたら…………
『あっ!』
「へ?」
バッチャーッン!
「…………」
一瞬静まる店内。
「……冷たっ!」
なんと水を運んできた店員さんが、つまずいて、
それが見事私にかかっちゃった
ってわけ。
『も、もうしわけありませんっ!』
急いでタオルをとりにいく店員さん。
別に水着だから、透けちゃってキャアとかはないからいいんだけど。
氷が冷たすぎるっ!
『大丈夫那子ちゃんっ!?』
「あ、はいっ」
隣に座っていた竜さんが、氷を取り払うのを手伝ってくれる。
『あ、これも』
「わっ」
『へっ?…あ!ごめんっっ!』
竜さんがとってくれようとしたのは胸元の氷。
気付いて慌てて手をどける竜さん。
『あ…あの…なんか………ごめん』
そんな反応されたらこっちも照れるっっ!
「い、いえ…」
『俺ならむしろそれを良いことにに触るね』
ちょっぴり気まずい空気が流れてるっていうのに、平気で変態発言する永樹さん。
「口縫いますよ」
『あはは、冗談だって』
絶対冗談じゃないっっ!!



