運転席には真人さん、2列目には、私から見て、右から順に一さん竜さん永樹さん、そして助手席に私。
そのままのポジションで車でゆられること2時間。
いよいよ車の窓からは海が見えてきた。
「うーみぃーっ」
窓をあけて顔をだす。
『うわ、熱気』
後ろの永樹さんのしかめっ面は無視するとして。
「着いたらすぐ泳ぐんですかっ?」
『そだね、とりあえず着替えて、砂浜に集合だね』
真人さんも楽しそう。
『那子、着替え手伝ってあげよっか?』
今日も元気に変態発言をかます永樹さんはまたまた無視。
『永樹馬鹿なこと言うなよ!』
……でも永樹さんの言葉にほんのり頬を染める竜さんは無視できない。
『想像したんでしょ』
「……竜さん想像したんですか!?」
永樹さんのニヤニヤ顔に追い詰められる竜さん。
『しっ、してないよ!!
那子ちゃんっ誤解だからね!!』
必死な竜さんを見て笑いがこみあげてくる。
「分かってますよ、竜さんは永樹さんと違って変態じゃないですから」
『那子ちゃん、騙されちゃ駄目だよ。竜だって頭ん中ではあんなことやこんなこと………』
『わぁああああっっ』
参戦した一さんの口を必死に塞ごうとする竜さんはもういっぱいいっぱいで。
可愛いなぁ……。
まぁ竜さんにだってそうゆう部分があるのはこの前知ったけどね。



