『止めてほしい?』
「はっはいっ!」
聞かれるとは思ってなかったから声がうわずる。
『本当に?ドキドキしてるんじゃないの?』
「当たり前ですっっ!
心臓ドキドキし過ぎて苦しいくらいですっっ」
こんなことされたらドキドキするに決まってる。
だから、私は本当のことを言った。
なのに、永樹さんは一瞬驚いたようで。
でもすぐイケナイ顔に戻ってしまう。
『正直者は嫌いじゃないよ。
でも“ドキドキなんかしてないですっっ”とか言いながら顔真っ赤にする那子が見たかったんだけど』
「何ですかそれっ!」
意味が分からない。
永樹さんのツボなのかな…。
『じゃあさ、じゃあさ』
な〜んか嫌な予感…
『そのセリフ、言ってくれたら止めてあげる』
………この取引はエンドレスなんですかあああああ!?



