『いらっしゃいませ、何名様でしょうか』
もの凄い形相で入ってきた私に対しても笑顔を絶やさず接客する店員さん。
「中に連れがいますんでっっ!」
さっき永樹さんと多田さんが座っていた所を思い出し、そこに急ぐ。
「永樹さんはやまらないで下さいっっ!!!」
『『………』』
「…………」
『『………』』
「なんですかその目はっ!!」
『ごめんっ、びっくりしちゃって…』
あれ…なんか多田さん元気ない…?
っていうか気まずそう?
「…で、助けてって……?」
多田さんの様子が変なこと以外変わったことはない。
『あのね…』
多田さんはそう言い、私を自分の横に座るように引っ張った。
そして、私の耳に口を近づけ、永樹さんに聞こえないようにコショコショと話始めた。



