『那子ぉ、ちょっと来て急いで!早く早く!!』
唯が、凄く焦った様子で呼ぶから、ごめんねまた今度っ、と言って2人のもとを離れた。
そしたら、2人はおとなしく帰っていった。
「どうしたの?そんなに慌てて」
『帰った…?
いやぁ、那子なんか困ってたし助けなきゃって。
いらなかった?』
そうゆうことかっ!
ナイス唯!
「ありがと!めちゃくちゃ助かった!」
『…で、那子は何を言われてたの?』
唯に多田さんと矢部さんのことを話した。
「私やだよぉ〜」
『嫌ならはっきり言わなきゃっ』
「分かってるんだけどさぁ…」
なんか断りずらいんだよ…。
そのまま、断れないまま時間は過ぎて。
……多田さんと矢部さんは予想以上にしつこかった。
もう毎日毎日…。
そのごとに、唯が何か理由をつけて助けてくれる。
なんかここまでされると真剣なのかなって思ってしまう。
そしてある日。
『坂倉さんっ!』
いつもとは違い、多田さんが1人でしかも泣きそうな顔をして教室に乗り込んできた。
皆次の授業で小テストがあるからって、勉強してるから教室は静かで……嫌でも目立ってしまう。



