キーンコーンカーンコーン
いいタイミングでチャイムがっ!
「ごめんっ、私戻るねっ」
ほとんど喋ったことない2人だったし、クラスの階も違うし。
会わなければ、こんなたまたまのことだしあやふやになって終わりだよね。
―と、思ってた私が甘かった。
『坂倉さんっ、さっきの話だけど…』
昼休み教室に姿を現した多田さんと矢部さん。
まさかの本気の本気…?
「えと…紹介しろって具体的には…?」
なんでこんなこと聞いてんのよ!?
断るんだったらきっぱり断らないと!
永樹さんだってこうゆうの嫌いそうだし…。
『とりあえず…アドレスとか…』
とりあえずっ!?
この先何する気なの!?
やだよぉ………
嵐達は私にとったらとても大切な人なんだ。
この状況の対象がたとえ、一さんだって、真人さんだって、ましてや竜さんだったって、嫌なものは嫌なの。