『それ、彼氏さん?』

「ん?」


多田さんが指さす先は私の手元にかえってきた携帯。




私携帯を彼氏にした覚えはないんですけども。




『誰のかなって、待ち受けだけみちゃって…あっ、他は見てないよっ』



待ち受け………


そう思い、携帯を開く。





「うぎゃっ!」


なんで永樹さんだけのやつになってるの!?
私は4人のやつにしたはずなのにっ!



私の携帯で堂々と待ち受けを飾っているのは、昨日無駄にかっこ良く撮れてしまった永樹さん。





永樹さん、帰りぎわに確か携帯いじってたな…。


今まで気付かなかった。





ってまさか多田さんは、永樹さんが彼氏とか言ってる??





『ポーズとってるし最初はモデルさんの画像かなとか思ったんだけど写メっぽいし…』






間違いない。
多田さんは、永樹さんが彼氏かって聞いてるんだ。




「違うよっ、友達っていうか…」

自分で言っておいてなんか嵐達を友達って呼ぶのに何だか不思議な感じがした。



『彼氏じゃないのっ?』


私の言葉に目をキラキラさせて、頬を染める多田さん。







…何、この反応。






まさか………












『紹介してっ!』











…やっぱり……。