柔らかい……











じゃなくてっ!!








「何やってんですかっっ!?」



手を永樹さんの手からひっこぬく。






一さんと真人さんも、このちょっと危ない雰囲気を感じ取ってたみたいで、永樹さんごしにこちらを凝視する2人が見える。








『えへへ、那子ぉ』


私が手を後ろに隠した姿をジィと見た後、永樹さんはヘラリと笑った。





「ってうわぁっ!永樹さん!?」

笑ったかと思えば、次は私のお腹あたりに抱きついてきた。







「やっ、ちょっと永樹さんっ!」


ひん剥がそうとしてもこうもしっかり抱きつかれると簡単には離れない。








『にゃあこ〜』

にゃこじゃないですっ、那子です!





なんてツッコメないくらいパニック状態。





だって、だって!
密着しすぎっ!!






「離して下さいっ!」


なんで2人とも助けてくれないの!?
竜さんは相変わらず寝てるし!







『やぁだ、俺那子と寝るのっ!』





もう、これは誰ですか?
永樹さんが竜さん並に可愛いんですけど…。


恐るべき酒パワー。