『これが俺等の愛だよん』
『じゃあ私も愛を示してあげます』
―カシャッ
愛を示すために、要するに嵐4人を待ち受けにするために、私はなんの準備も出来てない嵐を携帯でパシャリ。
『俺今絶対変な顔だったって!』
竜さんはそう言うけど、皆ブレてもいなければ、目が半開きになったりはしていない。
只…立ち位置がなんだかカッコいいことになってる。
まるで指示したかのようにいい感じに。
「そんな技何処で覚えてきたんですか…?」
私のは変なのばっかりだったのに皆だけズルい。
カッコよくきめてくれちゃって。
「これから変なのいっぱい撮りますからねっ」
とりあえず今はこれを待ち受けにしとこう。
『那子、俺だけのにしなよ。
ほら、俺今ナイスポージング』
「それ面白いんで撮りますっ」
壁に手をついて、ポーズをとっている永樹さんは実物は面白かったんだけど、写メにおさめてみると意外なほどカッコよく映っている。
「なんでこんなカッコよくなるんですか!?」
『俺だし』
クラスの子が見たら紹介してとか言われそう。
嫌だけどね。