これはご褒美で、


私は歯向かっちゃいけなくて。


でも、


「…は…っ」


でも、


「え…き…さっ」


私、もう、色々限界です。


『…わっ!』

「………っ…はぁ、はぁ」

限界を迎えて力の抜けた私は、ガクンと膝を落とした。


『…まだまだこれからなのに』


名残惜しそうに言う永樹さんだったけど、私の頭を優しく撫でる。


『でもごめん、止まんなくなっちゃった』

「馬…鹿…っ」

窒息するかとおもった。

只でさえ息出来なかったのに、あんな事するせいで心臓バクバク言って、余計に息がし辛くなっちゃって。


頭がくらくらする。


『まぁ、まだまだ時間はあるし…、今日は勘弁してあげる。でも……』


そう、まだ、始まったばかりなんだ。


『これからじっくりいただいてあげるからね?』



これからはまだまだな筈なのに、初日早々身の危険を感じます。



「失神しない程度にお願いします」

『なんて?失神したいって?』

「…言ってません!!!」





こんな変態大魔王を選んだ先程の私……、未来の私は大変な事になってますよ。