『俺は……、那子ちゃんの事好きだけど、その、えっと…そうじゃないって言うか…』
紡がれた言葉に、ときめきはなく。
気まずそうに、申し訳なさそうに、言葉を探す竜さん。
それでも伝わってしまう竜さんの気持ち。
あ、私フられちゃった。
「……っ。
……ありがとうございます」
『へ?―――っ!
那子ちゃん…』
「ごめ…なさ…」
床しか見えない。
竜さんの顔見えない。
だって、顔あげれないもん。
きっと酷い顔してる。
『那子ちゃん俺ね……!』
「すいません。
ひと…りになりたいです…」
最低だ。
相談してきた竜さんを、自信過剰な言葉で、救える気になって。
竜さんはそんなの望んでなかったのに。
挙げ句の果てはこんな風に優しい竜さんを突き放す。
「ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさい。…ごめんなさい竜さん………」
自惚れていた自分が恥ずかしい。
『なんで那子ちゃんが謝るの…。
本当にごめん…』
悲しまないで下さい。
謝らないで下さい。
そんな事したら私、傷ついてる竜さんをもっと傷つけた事になるじゃないですか。
止めてください、竜さん。



