4人の嵐





『俺は……、那子ちゃんの事好きだけど、その、えっと…そうじゃないって言うか…』




紡がれた言葉に、ときめきはなく。


気まずそうに、申し訳なさそうに、言葉を探す竜さん。
それでも伝わってしまう竜さんの気持ち。



あ、私フられちゃった。


「……っ。

……ありがとうございます」

『へ?―――っ!


那子ちゃん…』


「ごめ…なさ…」


床しか見えない。
竜さんの顔見えない。

だって、顔あげれないもん。
きっと酷い顔してる。


『那子ちゃん俺ね……!』

「すいません。
ひと…りになりたいです…」


最低だ。
相談してきた竜さんを、自信過剰な言葉で、救える気になって。
竜さんはそんなの望んでなかったのに。

挙げ句の果てはこんな風に優しい竜さんを突き放す。


「ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさい。…ごめんなさい竜さん………」


自惚れていた自分が恥ずかしい。



『なんで那子ちゃんが謝るの…。
本当にごめん…』


悲しまないで下さい。
謝らないで下さい。


そんな事したら私、傷ついてる竜さんをもっと傷つけた事になるじゃないですか。



止めてください、竜さん。