『だから那子ちゃんをメンバーにするの嫌だったのに…』
『そうそう、那子は振りまき過ぎだからねぇ』
頭を抱える竜さんに、同意して頷く永樹さん。
『俺も賛成』
『勿論俺も』
「…へっ?」
続いて一さんと真人さんまで。
一体私が何を振りまいたって…?覚えが全く無いんですが…。
私がきょとんとして嵐達を見つめていると、
いきなり永樹さんがすっかりノびてしまっているアキラさんを叩き起こした。
『起きなよー。早くー』
その状態になったのは貴方の責任ですけど。
『いてて…』
そして永樹さんの呼び掛けに、腰を擦りながら起き上がるアキラさん。
………怖い。
私のアキラさんへの警戒心は消えるわけはなく。
目を覚ましたアキラさんが、怖い。
私が硬直していると、優しく何かが肩に触れた。
『那子ちゃん、こっちおいで』
それは、竜さんの手で。
私を導いてくれた。
今いる場所は、竜さんの背中が目の前にある。
アキラさんから、遠ざけてくれたんだ。
「ありがとうございます…っ」
気づかいが、嬉しい。



