そして視界にとらえたアキラさんは、ソファーの背もたれに体重を預けてひっくり返っていて、足だけが見えている状態で、上半身は後ろ側に放り出されている。
重圧はもうない。
そして…代わりに見えたのは……
『永KINGのお出ましだよ』
永樹さんのブイサインで。
恐らく永樹さんがアキラさんを蹴とばしでもしたのだろう。
しかも、見えたのはそれだけじゃない。
『那子ちゃん大丈夫!?』
『コイツの気持ちも分からんではない』
『男は女の子を守るもんだろが』
竜さんに、一さんに、真人さん。
「な……んで……?」
『『『『那子(ちゃん)の事良く分かってるから』』』』
………私は良く分かりません。
でも、今はとにかく…、
「……怖かった…っ!」
本当に、怖かった。
だって、もう駄目かもって。
『よしよし、泣かないの』
『何でそこでお前が那子ちゃんに馬乗りになんだよ』
私の涙を拭う永樹さんは、私に重くのしかかっていて。
そんな永樹さんを一さんが軽く殴る。
『痛いなぁ、苺』
『苺ぉ?』
『だって誰も突っ込んでくれないんだもん』
『あ、そういう事ね』



