4人の嵐



あー…、永樹さんとこの距離だったら確実セクハラタイムだな。


なんて考えていたら……


『那子ちゃんっ…俺…!』

「うわっ!」


感情高ぶる様子のアキラさんの声と…上に乗っかるその体。


「えっ?アキラ…さん…?」

この状況は…、もしかしなくても…大ピンチ…?


『俺っ!俺…!』


「落ち着いて…、アキラさん…」

男の人の力に勝てないのは、永樹さんとの経験上、知り尽くしている。


だけど、抵抗しないわけにも行かない。


しかし抵抗虚しく、


「……っ…!」

顎をグイと持たれ、固定される。


『那子ちゃんって、可愛いよねぇ…。

キス…していい?』


「……は?………い、嫌…!」


『騒がないでね。前に立ってた人来ちゃうでしょ?
おっきな声出さいでね?』


…何、これ。怖い、怖い怖い。
さっきまでのアキラさんとは、表情が違う。


「い……や」


…絶対、嫌だ。
キスなんて。

まだ、誰ともしたことないのに。


「たす……け…」


大きな声を出して助けを呼びたいのに、のしかかる重圧に、声が擦れる。


もう…駄目だ。

そう思い諦めた瞬間……。



『ぐあっ!』



聞こえたのは、アキラさんの痛みを表す声。