「本当すいません……っ」
あの後、通路を真っ直ぐ行ったら直ぐ出口で。
私は明るい所にでて落ち着いてから、再び謝った。
『本当大丈夫だって!
役得だったし………』
最後だけ俯き気味で小さい声になるアキラさん。
「へ?最後聞き取れなかったです……」
『…ううんっっ、何にもない!』
今度は慌てて私を見て、手を振って気にしないで、と素振りしてみせる。
「はぁ…」
大丈夫だよって言葉しか聞き取れなかったけど…
まぁ、いっか。
『あのさ……』
そしてアキラさんから口を開いた。
「はいっ」
『今から個室とか無理かな…?』
「えっと…」
まさかの個室希望……!
でも断る事は出来ない。
腕時計を見て直ぐに答える。
「後10分くらいですけど…」
『じゃあ急ごう!!』
やけに必死だな……。
まぁ、たった10分だしいいかな。



