「ありがとう、ございます…!」
恐怖に震える私に、アキラさんは強い味方みたいだ。
「じゃあ、失礼します……」
と、私はアキラさんの袖を掴んだ。
本当は手を直接掴みたいものだけど、会って数分の人と手を繋ぐだなんて……
『そんなんで…いいの?』
「はい…なんとか…」
そして歩きだす。
「きゃ!」
「ひーー!」
「ぎゃあ!」
私は全ての仕掛けに対して盛大に驚いてしまう。
だって、怖いよ!
クオリティ高いんだもん…!!
自然とアキラさんの袖を持つ手に力が入る。
そんな、アキラさんはというと…、動じずに私の先を歩いて導いてくれている。
なんて男らしい。
『井戸だ』
そのアキラさんが呟いた言葉。
私はビクビクしながらソレを探す。
「本当だ…」
数メートル先に、おどろおどろしい雰囲気を纏った井戸が。
そしてその先に、通路が。
って事は…、あの横通らなきゃだめって!?!?
「絶対なんかある…!」
早くも心が挫けそうになりながら井戸を凝視する。
いかにも、でそうだ。



