4人の嵐



所詮、学生の出し物なんだから…!


なんて、精一杯強がってみるものの……


ババン!ベチャ…


「ひぃっ…!」

な、何の音おおぉお!!



一歩目でこの状態。


駄目だ。アキラさんの優しさに乗じて止めておけば良かった。


あっ!今ならまだ!


と、振り返った瞬間。


ギギギ……、バタン。


閉まったドアの裏側に…、

『もう逃げられない』

って……。


「きゃー!」

パニック状態。

「無理無理無理!!逃げられないって!どうしよう…っっ」


仕事中だと言う事も忘れ、ただひたすらあたふたするだけ。


『那子ちゃん、那子ちゃんっ』


「ふえ…?」


涙目の私は、その声でようやくアキラさんの存在を思い出す。


『……っ!』


「アキラ…さん?」


薄暗闇で、はっきりは見えないけど、アキラさん…顔赤い?

お化け屋敷で赤くなるとこってあるっけ。


『いや、あの…えっと…。

そんなに怖かったら…俺の事掴んでていいよ?』