私の心配は甘かった。
『那子ちゃん!次のお客さんいれるよ〜』
「え!?もう?わ、分かったぁ!」
さっきのお客さんとさよならしてから、間もあけないで次。
た、大変すぎる……!
私指名する物好きさんがいただなんて驚きだ。
『俺校内一緒に廻りたいんだけどいい?』
「はいっ勿論!」
しかしそんな事をおちおち考えてる間なんてない。
お客さんの希望で校内へと繰り出す。
「アキラさんて言うんですか〜」
『うん、よろしく。
クレープ食べない?』
「いいですねっ」
今のところ、校内を廻る希望のお客さんにしか巡り合ってなくて、個室は使用してない。
出来ればこれからもそうがいいなー…
だなんて勝手な事を思っている。
『お化け屋敷だって、入らない?』
「う"っ…」
『あ…苦手?』
基本的に、断らないのがルール。
だけど、怖いの嫌いだもん…。
『苦手だったら無理になんて言わないよ?』
アキラさん、なんて良い人なんだ…!
なかなか好青年で、印象も良い。
だからこそ……
「大丈夫ですっ…!」
『え?本当?』
「はい!さぁ行きましょう!」
私の勢いがなくならないうちに……!!
そうして私達は出し物であるお化け屋敷にはいった。



