それからしばらくして。
一さんと真人さんも順調に指名率をあげ、メンバー内で競うのが目的ではないけれど、順位を伸ばしてきているのが事実。
しかし良い事ばかりではない。
『那子ー…、私疲れたぁ……!』
ふらふらと私に寄り掛かるのは、女子メンバーの指名率ナンバー1である、唯。
「唯?大丈夫っ?」
僅かな休憩時間しかない、メンバーはかなり体力的に厳しいらしい。
『頑張るー…』
そう言う唯だけど、絶対、辛い。
……私の仕事はある程度落ち着いてきたし………。
よし、決めた。
「私もメンバー入る」
『え?』
私なんかで指名が取れるかは謎だけど、嵐達に手伝わせといて、自分の方が楽だなんて絶対可笑しい。
「皆いいかな…?」
裏方の皆に聞くと、皆は縦に首をブンブン振る。
「……?」
皆の目の余りの真剣さに疑問を浮かべつつ、とにかく了承が得られたので私は一目散に廊下に向かう。
「那子って言いますっ。私もメンバーに入ったので、指名よろしくお願いしますっ」
精一杯の笑顔でアピール。
これで指名入らなかったらショックだなぁ……。



