「えっ!?ちょ!」
『うっさい那子』
その人物とは永樹さんで。
私は永樹さんに引き摺られるように、永樹さんが出てきた個室へと連れ込まれる。
「永樹さん!?!?」
『だからうっさい。バレるっしょ』
永樹さんはそう言って、私をトンと押した。
「わっ」
ふらりとよろめいた私は、そのまま後ろにあったソファーに全体重を預ける形になってしまった。
狭い個室にはソファーと机があって。
机にはメニュー表のみが置かれている。
「永樹……さん?」
私を見下ろす永樹さんは妖しげに笑みを浮かべていて。
『那子、埋め合わせする、って言ったよね?』
永樹さんは膝をソファーにかける。
永樹さんの影はソファーに仰向けになる私に重なる。
「えっ、それは……」
この雰囲気はまさか……
『だから埋め合わせ、何にしようか考えててさ。思いついたから』
永樹さん変態モードだ。



