4人の嵐



『あ、那子ちゃん』


竜さんは私に気が付いて笑顔で振り向く。


「体調とか、大丈夫ですか?」


『うん!言ってもお話したり一緒に歩いたりするだけだし…。いい子が多くて楽しいよ?』


「あ……それは、良かったです……」


………全然良くない。


『じゃあ、お客さんまだいっぱいつっかえてるみたいだし行くね!』



竜さんがクラスのために頑張ってくれてるのも分かるし、疑似恋愛と言っても竜さんが過剰なサービスをする事はないってのも分かってる。


だけど、私の知らない女の子と楽しくお喋りしてるのを想像したら……
やっぱり悲しくて。



お客さん……羨ましいな。