一さんのことが落ち着いて、1週間ほどすぎた頃。



私達はクラスで、学祭に何をするのか話し合っていた。



『やっぱメイド喫茶?』

『いやいやベタすぎでしょ』

『でも喫茶店いいよね〜』

『いっそホストクラブとか!』

『どの"いっそ"だよ』



賑わしくクラス会議が行われる中で、私は唯とダベっていた。


「唯は何がいいの?」

『ん〜、楽しけりゃいいかな』


唯と私は今席が前後で、因みに私が後ろで唯が前。

だから唯が後ろを向いている状態。

唯は四つ足の椅子を、後方の二つだけで支えている。
よく滑って転ぶ人いるんだよな、これで。


「唯、危ないからちゃんと座ったら…?」


と、私が注意すると唯は大人しくしっかり四つ足とも床につけた。


クラスはまだ何がいいだのこれはないんじゃないかだの議論を繰り広げている。



先生は、空いている席に座って本を読んでいる。

参加しろよ!!
まぁおじさんの出る幕はないんだけど。



「何になるんだろーね」


『楽しいのがいいなぁ』



唯は学祭が余程楽しみらしい。