今日もつまんない授業が繰り返される学校が始まった。



面倒くさいなぁ。






『おはよっ、那子』

目の前に現れたのは唯。


「おはよ、どうしたの?」

唯は何か言いたげに口角をニッと上げている。








『那子は川岸さんが好きなのね?』

「え!?べっ別に好きってわけじゃ…」



この子カンよすぎ!
焦るわっ。








『因みに言うと昨日家までは一応皆心配してくれたみたいだったけど断って1人で帰ったし、ましてや那子からあの4人を奪いとろうなんて1ミリも考えてないよ』






……、唯には全部お見通しみたいだ。








本当自分が馬鹿みたい。

嫌だな、こんな自分。






「ごめんねぇ唯ぃぃ」


『やっぱしょうもない妄想してたのね』


ふふ、と笑う唯は天使に見える。








「やっぱり唯だったら皆と仲良くなってもいいよぉぉぉ」



私ははんべそ状態。




『はいはい、分かったから。
那子の家に遊びにいったらたまに会う。程度でいいよ』






後になってやっぱりちょっと拗ねてしまう私の性格を良く分かってての発言だと思う。




「……もう唯超好きっっ」




誰かこの子を嫁に貰ってください。

絶対損はさせません。