『コンナとこでソンナことされたら俺やばい』
コンナ……ソンナ………
「……っ!」
意味を理解して直ぐ様永樹さんから離れる。
『残念』
ニヤリと笑う永樹さんは、背景と似合い過ぎていて。
「状況考えて下さい……!」
本当に、いつでもそうなんだから。
『うん、だからほら、一探そ?』
ポケットに手をつっこんで、首を傾げる永樹さん。
非常事態でも持ち前のゆるさは健在なようで。
その余裕、分けてほしいくらいだ。
『真人が連絡くれたんだよ?
那子が突っ走ったから危険だ、って』
もうちょい伝え方があるだろう……。
そんな、暴走者みたいな……っ。
『俺、家の鍵しめわすれちゃったかも』
「え?」
『珍しくつまずいてさー』
「え?」
『焦ってたからさー』
………。
「永樹さんでも焦るんですね」
『主動力、那子だし』
「はぁ……?」
落ち着いているように見えるのに、本人曰く焦っていたらしい。



