4人の嵐





一さん何処……?




それにしても…なんか怖い。





何故か背後に恐怖を感じながら、町を歩く。




変な人に声かけられたらどうしよう。






「一さん…」


私が心配して探しにきたくせに、早く一さんを見つけて安心したいと思ってしまっている。





びくびくしながら、周りを見渡す。






…一さんらしき人はいない。






すると……





パシッ




と、手首に違和感。





「――っ!!!
ごめんなさいごめんなさい!
1人で来てごめんなさい!!」




やだやだやだやだやだ!!!




手なんて掴まれたら、もう恐怖しかなくて。




目をギュッと瞑って、腕をブンブン振り回す。






「離して……っっ!」




掴んでるのが誰かなんて、確認する余裕なんてない。










しかし、




『ちょっ!那子……!!』







この声で、一気に落ち着いた。









「え……き…さん?」


私の腕を掴むのは、永樹さんだった。







「……永樹さん永樹さん永樹さんっっ!」



私は思わず永樹さんに抱きついてしまった。