『ぷ、何なんだよお前等』
あ、置いてけぼりだったのが後もう1人。
『お前等その子のこと大切だろ』
美月さんはそう言うけど、今のどの辺りをみてそう感じたのか知りたい。
からかわれてただけですよ?
でも美月さんは間違ってなかったみたい。
『あ、分かっちゃった?』
って言ったのは一さん。
何でそんなに嬉しそうなんですか。
『俺等のイチオシ』
って言ったのは真人さん。
イチオシって何ですか!?
『溢れだす俺等の想い』
って言ったのは永樹さん。
うん、キモいです。永樹さん。
どこで仕入れてきた台詞ですか。
『俺だって、俺だって……大切だよ』
最後は竜さん。
何が起こってるんだ今。
「私を愛でる会ですか!?」
って言いながら恐らく赤いであろう顔を隠す。
うぅ……………嬉しい
『うっわー、この4人皆が気に入るって奇跡だろ…。
…じゃあそろそろ友達待ってるから行くな!』
そう言い、海の時とどうよう友達の元へ帰っていった美月さん。
『俺等も車行こっか?』
こうして私達の夏の旅行は幕を閉じた。