『那子の手小っさ』
「永樹さんの手が大きいんです」
お祭りで、夜店にはさまれながら、手を繋いでるって……
恋人かっ!私達は……っ!
『那子の手いいな。スベスベ』
繋いでる手を持ち上げて、眺める永樹さん。
「……永樹さんの手…、血管でててゴツゴツしてて…かっこいい……」
目に入った永樹さんの手。
私、手フェチなのかもしれない、ってこの頃気付いてて………
って私今何言った!?!?
慌てて永樹さんの顔を見ると、そこにあったのは、意外にも、驚いた顔で。
てっきりニヤニヤしてるだろうと思ったのに。
『へへ、那子が俺のことかっこいいって』
そう言って笑った永樹さんの表情はニヤニヤなんかじゃなくって、柔らかいふんわりした笑顔。
こんな顔できるんだ……
『那子頬っぺたピンクだよ?』
「ちっ提灯のせいです…!」
永樹さんが頬っぺたに軽く触れたせいでこしょばい。
なんか、ピリピリして
緊張してんの?私…。
だって永樹さんの笑顔、頭から離れない。



