4人の嵐




花火が終わって、車へ戻る途中。




道は勿論人ごみで。



『またはぐれないようにね?』


「気をつけます…っ」



一さんが笑いながら言う。

だからそう言ったんだけど…



「…わっ!やばっ」


大きな男の人が間に入ってきた。



私チビだから1度間に人が入られると、皆の姿を確認することが出来なくなってしまう。



「どうしよ…!………わっ!」




ピョンピョン跳ねて嵐達を探していると、誰かに手を引かれた。




『那子、こっち』



そう言って手を引いてくれたのは……



永樹さんだった。




『はぐれるの好きなの?』

「違います!」


すっかり酔いがさめている永樹さん。



「ありがとうございます…」


『俺強いから』


今強さは関係あるのか?


……人ごみ強い

とか…?



まぁ、そんなことより今気になるのは…



「永樹さん、手……」

『ん?』


引っ張ってくれた時に握った手はそのままで。



『だって那子またはぐれる気でしょ』


いや、私好きではぐれてるんじゃないんですって。



「…大丈夫です…よ?」


だから手!手!


『じゃあ俺がはぐれる気だから、那子繋いで捕まえといて?』



なんじゃそりゃ!!!



「私、手汗かいてると思うんで…っ!」


『わー、那子の汁ー』



汁言うな、汁!!




相変わらず変態……っっ!