4人の嵐




『遅っせーよ!花火開始ギリギリだぞ?』


ようやく真人さんを見つけだせて、その場所についた頃には永樹さんと一さんは既に着いていた。




『ごめんごめん』



軽く謝りながら靴を脱いでレジャーシートに座る竜さん。



『那子ちゃ………あれ?顔、赤いよ?』



つった立ったままの私に気付いた一さん。



「……っ」


私は慌てて自分の頬に手をあてて、そこに宿る熱に気付く。




さっきの竜さんの台詞が頭から抜けない。




『那子ちゃん、隣おいで?』


隣をポンポンと叩く竜さんには、もうなんだか追い討ちをかけられてるみたいで。





宿った熱を追い出す術はなく




ぽあぽあ気分のまま竜さんの隣に座った。