『知んないかんね』



俺は那子の横に体を滑りこませて、こっちに引き寄せた。





丸出しの華奢な肩は、なんだか可憐で。






「ん……」


今さ、思ったんだけど





起きたらヤバい。






怒られちゃうじゃん。




でも、誘惑する那子が悪い。



そ。
そだよね?



「…んて…?も……かい」




ん?
那子がなんか言った。
もう1回って………何が?



よく分からない那子の寝言。
寝てる那子に聞き返すことも出来ず。
敢えなく迷宮入り。







ま、いいや。



それより、そばで寝息を立てる
無意識誘惑虫が可愛いから。








もう少しこのままで。







永樹side―終―







(特別偏終了です★)