「う…ん」 眠る那子ちゃんの顔を眺めてみる。 肌白いなぁ とか 睫毛長いなぁ とか。 色々思う。 鼻を摘んで悪戯してみたいだとか。 でも、何も知らずにスヤスヤと眠る那子ちゃんは、本当に何も知らなくて。 俺みたいなヤツが今持っている心で、その白い肌に触れたら駄目なんだろうな とも思う。 真人には悪いけど、起きてもらって那子ちゃんをもとの布団に運んでもらおう。 俺は今那子ちゃんに触れる勇気がないから。 一side―終―