「え…」
『だって那子が帰ってこないなぁと思ってわざわざ入り辛い女湯にはいったんだから』
いや、絶対入り辛くなんてなかっただろ!
寧ろウキウキできてそう…
って……
「心配してくれたんですか?」
『うん?』
それが何?みたいな顔で私を見る永樹さん。
『まぁ、まさかたかが蝉に震えてるとは思わなかったけどね』
「たっ、たかがだなんて!私にとったらヤツは最強なんです!」
怖さを分かってない!
私はなんとか怖さを分かって欲しくて必死に訴える。
こうゆうのってさぁ…なかなか伝わらないんだよね。
ほら、どんなに怖い夢見ても、友達に話したら怖くないみたいに。
怖さをうまく説明できないんだよね。
『…それよりさ、お礼』
「……ぐっ」
いい感じに話を反らせたと思ったのに…!
強しっ変態大魔人。
な〜んて
ふざけてる場合ではなくて。
「え…いきさん…?落ち着いて…?」
ジリジリと私を壁に追いやる永樹さん。
「あっ…えと…」
『何がいいかなぁ』



