なんで…?
どうして…?
10時15分現在タオル1枚で私は蝉に怯えているんだろうか。
「管理人さ〜ん!!」
来ない!
なんで!?
10時になったら閉めにくるんじゃないの!?
『ジジジジジッッ!!!』
「いやああ!!」
脱衣場から聞こえる音に心臓がとまりそうになる。
さっきから蝉が飛ぶたびにこんな調子。
「……?何!?」
横目にうつった、小さな影。
露天風呂と室内を区切るガラス張りの壁にはりつく
またもや蝉。
裏側は私とったらあり得ないくらいグロテスク。
露天風呂の方には行く必要はないしいいんだけど…
挟まれてるってことで
増す恐怖心
せっかくの楽しみだった温泉がこんなことになるなんて
「助けて……」



