「……そうか」


生徒会長は力が抜けたように掴んでいた腕を離した。




「……すいません。盗み聞きするつもりなんてなかったんです。……でも、話し声が聞こえてきたから気になって聞いちゃったんです」


あたしは生徒会長に正直に話した。




「ふーん……」


「教えてください。……生徒会長が言う"あの女"って、誰なんですか??」