あたしはため息を付くと、クツを履き替えて教室へと入った。




ガラッ


教室のドアを開けると、みんなの視線はやっぱりあたしに向く。




あたしはメガネを掛け直して、席に着いた。


すると―――…




「松井さん、おはよう」


同じクラスの子に話し掛けられた。




「……おはようございます」