それからしばらくして、梨菜から連絡がきた。 梨菜は地元が九州らしく、向こうでやり直したいと思い、地元に帰るそうだ。 梨菜の新しい人生のスタートを、こうして送り出せるのは、清々しい。 いつかまた会いに来ると、梨菜は笑ってそう言っていた。 あたしもここから、人生のスタートを決めていた。 それはあたしにとって、とても大きな決断だった。 ーーーヤンキーを、辞める。