「……ああ。お前なら、やれるさ」 「梨菜、なにかあったらまた助けてやる。だから、どんなに辛くても諦めなよ??」 「ほのかちゃん、ありがとう。あたしはもうひとりじゃないって分かったから、それだけで十分です」 「……行こうか、ほのか」 「はい。そうですね」 あたしたちは、その場所から。 梨菜の背中を押して立ち去った。 梨菜がこの先、どんな人生を歩むのか、楽しみだ。