「……まだだ」 今はまだ、動く時ではない。 そして少しだけ待つと、麻薬の密売人と思われる男性が入ってきた。 その男は、黒いマスク、黒い帽子、黒いコートで覆われていた。 顔は見えないけど、この音が密売人で間違いない。 薬を売りさばいてるのは、この男だ。 「お待たせしました。ブツをありったけ全部、ほしいと言っていましたね??」 「……ああ。そうだ」