「……はぁ」


教室の窓からグランドを眺めながらため息をこぼす。




「おはようほのか」


「……おはよう亜結美」




亜結美が声を掛けてくれるけど、今はそんな気分じゃない。


……だって生徒会長のことが頭から離れないから。




この二日間、生徒会長とまともに会話をしていない。


それどころか逢ってもいない。