「なんかあった……??」


亜結美があたしをジィーッと見る。




「……ううん。なんでもない」


あたしは苦笑いした。




「……そっか」


亜結美がニコッと微笑む。




「うん……」


あたしはココアを飲み干した。




……ただずっと考えていた。


あの時の、生徒会長の痛いげな瞳。