2人の姿を見ていたら、突然真穂が私の頬をつまんだ


「ほらっ!また変なこと考えてるでしょ!」


「か、かんぎゃえてないでふ~!(考えてないです)」


「うそつけ!顔に書いてあるっての!」



真穂はニヤリと笑い、私を見た


…まあ、何も考えなかったかと聞かれたら、はいとは言えないかな



だって、あんなにも楽しそうに話す2人を見たら…


やっぱりいくらガキだってモヤモヤするし、気になるよ



秋兄は優しいし、格好いいし、ちょっといじわるだけどすごいモテるから…



でも…


「大丈夫だよ!ちゃんと信じてるもん!」


「ほぉ~?ずいぶん強気だね?」


自信なんかはないけど、秋兄が好きだって言ってくれたんだもん


こんなガキな私を…



だから大丈夫



「まあ、秋兄は誰にでも優しいからね。心配はあるよね」


「うん…。しかもモテるし、なのに自覚ないし…それに」


「あー!もういいから!愛梨なら大丈夫だから!」




2人でじゃれていたら、あっという間に園児達が来る時間になってしまった