「苺おはよ〜!!」

教室に入ってすぐ少し興奮している愛美がよってきた。

「おはよ愛美」


「ねーねー!!聞いてよ!」

「なに?」


大体の予想はつく。


「神谷先輩がね!今度一緒にデートしよって!!」


「まじで?すごいじゃん!」



バスケ部のマネージャーの愛美。
そこで一目惚れした1つ上の2年の神谷先輩に猛アピール中。


「苺はどーなの??」

にやにやしながら聞いてくる愛美をしかとして私は席に向かった。


「え、ちょ!苺ぉ〜」


「何も変化はありませんよ〜」

「もっとアピっちゃいなよ!」

「…だって」

「協力しよっか?」

「いーの!!も〜… ほら、チャイム鳴ったから戻んなって!」

愛美はしぶしぶ席に戻っていった。