「君、先生に言ったよね。明日は絶対に遅刻しませんって」 ――2ーE 今… クラスには何とも言えない 微妙な空気が流れている。 先生が、1人の男子生徒を 冷静な声で叱っているのだ。 そのせいで、 周りのみんなは静まり返る。 あたしもこの重たい空気は 少し怖い。 「絶対って、言ったよね。君にとっての絶対ってなんだろうね」 生徒は青ざめる。 「…分かってる? 君1人のことでみんなに迷惑がかかってるんだよね」 先生は笑う。