「はぁ、顔近いよ」と千夏が自分の腕時計を見て“あぁ”と小さな声を出す

「キシノちゃん遅刻」と言って走り出した

学校へ到着

「ハアハアンッ間に合った」と肩で呼吸をしているキシノを見て千夏が「キャハハ、キシノちゃんヤバいよ。髪 」と大声で笑う

「おい、笑うなよ」キシノは自分の跳ねている髪の毛を手で押さえた

ガラガラ「おい、みんな席に付けよ」と一人の先生が入って来た

「上杉先生、今日は転校生が来るですか?」と一人の男子生徒が尋ねる

「良く知ってるなぁみんなに驚かせたかったんだがなぁ」と頭を掻く先生

女子生徒が「上杉先生、男ですか?女ですか?」と早口で言う

「まぁ、焦るなぁ男だよ」と先生が言うとキシノ以外の女子生徒が喜んだもちろん千夏も

「キシノちゃん、やったね」と斜め後ろで声がした

「何が?」とキシノが千夏の方向を見る

「もう、キシノちゃんは興味ゼロだね」と千夏が言う

「あぁダルい」と顔を下げる