それは私が転校初日のことだった…


よくある少女漫画の転校初日から遅刻ではなく

きっちりとした時間に学校へ車で向かう

転校初日から自転車なんて乗ってられない






学校の前で車は止まり、私は少し早歩きで職員室に向かった

私は構われるのが一番嫌いだから

私は背中まであろうかという位長い黒髪をたなびかせ

職員室のドアを開けた



「あの…松原先生いらっしゃいますか?」

お母さんに言われた一言は

「学校に着いたらまず松原先生に声をかけなさいと」