思わず立ち止まって杏華ちゃんの袖を引くと、杏華ちゃんも気づいたのかこっちを見てしっかりと頷いた。 そうだよね?この声、いつもと違うけど、多分… 二人は体を屈めて、コソコソと茂みに身を潜めながら声のする方に近づいていった。 違ったらいいと願いながら…。 こんなキツい声、聞いたことないよ。 ……ちょっと怖い。