「先生〜、相手も生き物なんだから、ただ突進したら驚いちゃうよ〜」 「イタタタ……すまんな。杉下。」 がんちゃんの腕に傷薬を塗って包帯を巻いていく。 教室の隅では猫ちゃんがまだ脅えているので、ゴクセンが必死に餌でご機嫌をとっている。 包帯を巻き終わると、ゴクセンもこっちに戻って来た。 「先生、どう?」