その時すぐそばで、聞きなれた低い声が聞こえた。 「あ、あれ…?」 そこには、カタギの腕をつかんで睨みつけるその筋の方、な光景があった。 周りの人達は関わりたくないとばかりに不自然に目を反らし、腕をつかまれた人に至っては顔面蒼白。 人生終わった感でブルブルと震えてる。 「次の駅で降りて話をしようか。」 ゴクセン、普通に話してるつもりでも、図柄はすっかり締め上げる気満々のヤの方のよう。